コラム
トイレ増設ガイド 費用相場と後悔しない進め方をわかりやすく解説
2025年07月04日
「もうひとつトイレがあれば…」そんなお悩み、増設で解決できます。
家族が多い家庭や、2階・離れにトイレが欲しいというケースで注目されているのがトイレの増設です。
しかし、水回りの工事は費用もかかりそうで、「失敗したらどうしよう」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、トイレ増設にかかる費用の相場や、工事の具体的な流れ、注意点やコストを抑えるポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。
後悔しない増設のために、ぜひ参考にしてください。
トイレの増設について
トイレの増設は、家族構成の変化や生活動線の改善、介護対応など多様なニーズに対応するために検討されることが増えています。
しかし、安易に工事を進めてしまうと、予想以上の費用がかかったり、希望通りの仕上がりにならなかったりするケースも多いです。
以下では、トイレ増設を円滑かつ失敗なく行うための費用や手順、注意点について具体的に解説します。
必要な事前準備と申請手続き
トイレの増設を行う前には、現状の配管状況や間取り、増設したい場所の構造を正確に把握することが大切です。
具体的には、専門業者に現地調査を依頼し、給排水や電気の延長が可能か確認します。
また、マンションなど共同住宅の場合や、規模の大きな改装では管理組合への申請や自治体への建築確認申請が必要になる場合があります。
無断で工事を行うとトラブルの原因になるため、事前に必ず許可や必要な手続きを済ませてください。
増設工事期間の目安と注意点
トイレ増設工事の期間は、工事内容や設置場所によりますが多くの場合、5日から10日程度が一般的です。
ただし、配管の新設や大規模な内装工事が伴う場合は2週間以上かかることも珍しくありません。
工事中は該当エリアが使用できなくなるため、生活動線や家族のスケジュールを事前に調整しておくことが重要です。
また、壁や床の補強、既存設備との接続部分などもトラブルが起きやすいので、細部までプランを詰めておくと安心です。
トイレ増設でよくある失敗例と対策
トイレ増設でよくある失敗には、想定よりも工事費用が高額になった、配管経路のトラブルにより水漏れや詰まりが発生した、換気設備が不十分で湿気やにおいがこもるといった事例が挙げられます。
これらを防ぐためには、事前の現地調査を徹底し、複数の業者から見積もりをとることが有効です。
また、機能や設備のグレードアップばかりに目を向けず、日常の使い勝手やメンテナンス性も重視すると総合的な満足につながります。
トイレ増設にかかる費用の詳細と相場
トイレの増設には本体価格だけでなく、給排水や電気工事、内装の仕上げまで複数の費用項目が発生します。
それぞれの工事項目ごとに相場を把握しておくことで、予算のコントロールがしやすくなり、無駄なコストを抑える判断ができます。
ここでは、代表的な費用項目ごとの目安を詳しく解説します。
給排水工事にかかる費用
給排水工事は、トイレ増設の際に最も重要で、かつ費用も大きくかかる部分です。
増設場所が既存の配管から近ければ費用は抑えられますが、離れていたり階をまたぐ場合は工事の難易度が上がるため15万円から50万円程度の幅があります。
床や壁を大きく開ける必要がある場合はそれに伴う補修費も発生するので、事前の現場確認と見積もり取得が欠かせません。
電気・換気設備の追加費用
トイレの新設には照明やコンセント、換気扇などの電気設備の追加工事も必要です。
基本的な設備のみの場合でも5万円から10万円程度、暖房便座やウォシュレットなど機能を追加すればさらに費用は増えます。
特に、窓のない場所に設置する場合は十分な換気が必要となるので、高性能な換気扇の設置も検討しましょう。
現状の電気配線の状況によって費用が上下するため、現地調査が重要です。
内装・建材などの選択とコスト
トイレの内装に使う建材や仕上げ材の選択によっても費用が大きく異なります。
一般的なクッションフロアやクロス張りであれば費用は低く抑えられますが、防臭や防カビ仕様の高機能素材、高級タイルやパネルを選べば数万円〜十数万円単位でコストが上がります。
トータルでは5万円から20万円程度が目安ですが、好みに合わせたカスタマイズで費用が膨らみやすい部分ですので慎重に選びましょう。
トイレ本体の価格帯
増設するトイレ本体の価格は、仕様やデザイン、機能性により幅があります。
シンプルなタンク式便器であれば5万円から10万円程度で購入できますが、温水洗浄機能や自動洗浄・脱臭機能付きのモデルは10万円から30万円程度まで上がります。
デザイン性や節水性能を重視する場合はさらに価格帯が広がりますので、予算や使い勝手に見合った製品を選ぶことがポイントです。
まとめ
トイレ増設をスムーズに進めるためには、事前調査から費用シミュレーション、申請手続き、工事計画の順を踏んで段階的に進行することが成功のポイントです。
まずは信頼できるリフォーム業者に現地調査を依頼し、複数の業者から相見積もりを取ることで適正な価格や工事内容を見極めましょう。
工事内容や期間、使用材料の希望も細かく伝え、納得のいくプランが立てられるまで打ち合わせを重ねてください。
設置後にトラブルになるのを避けるため、保証内容やアフターサービスについても確認しておくと安心です。