コラム

外壁のひび割れ補修はセルフでできる?業者へ依頼するポイントとは

2024年03月14日

外壁にひび割れができるケースは決して珍しくありません。
美観を損なうだけでなく外壁の寿命にも影響があるため、早めの対処が必要です。

本記事では、外壁に生じがちなひびの中で自分で応急処置ができるもの、業者へ補修の依頼が必要なものの違いなどを説明します。
外壁ひび割れに悩んでいる方は参考にしてください。

外壁のひび割れ補修はセルフでできる?業者へ依頼するポイントとは

外壁にひび割れが発生する原因

外壁にひび割れが発生する原因の第一位は経年劣化です。
塗料や外壁そのものが劣化するとひび割れが発生します。

それ以外には、以下のような理由でひび割れが発生するケースがあります。

・外壁塗装に使った塗料の乾燥
・地盤沈下
・建物の構造上の問題

塗料の乾燥によるひび割れは、新築の家や外壁塗装の塗り直しをした後にも発生します。
幅0.3mm以下の細いものも多く、「ヘアクラック」とも呼ばれます。

塗装業者の技術が未熟だった場合、ひび割れが多く発生する傾向です。
このほか、地盤沈下や建物の構造上の問題でひび割れが発生する可能性もあります。

地盤沈下等が原因の場合、家を建ててからしばらく年数が経った後で発生するケースが多く、経年劣化と区別が付きにくいケースもあります。

外壁のひび割れを自分で補修する方法

塗料の乾燥などで発生した幅0.3mm以下のヘアクラックならば自分で部分的な補修は可能です。
幅0.3mmを超えるひび割れや細かいひび割れでも大量に発生している場合は、専門業者に修理を依頼したほうがいいでしょう。
ここでは、自分で外壁のひび割れを補修する方法を紹介します。

ひびの周囲の汚れをよく落として養生する

外壁に生じたひびを補修するには、まずひびの周囲の汚れをよく落としてください。
外壁は常に風雨にさらされているため、見た目以上に汚れています。

汚れた状態で補修材を使っても外壁と補修材の間に入り込んだ汚れにより早い段階で剝離する可能性があるため、注意しましょう。

汚れを良く落としたら、補修材がひび割れ以外の箇所に付かないように養生してください。

補修材でひびを覆う

養生が完了したら、補修材でひび割れた箇所を覆います。
補修材には、チョーク式・スプレー式・コーキング材などがあるので、使いやすいもの
を選びましょう。

使用する前には取扱説明書をよく読み、用法・用量を守って使ってください。
補修材が肌についたり目に入ったりすると有害なものもあるため、必要ならばゴーグルや手袋などを使いましょう。

ひび割れが高い場所にある場合は、脚立を使ってください。
あり合わせの台などを使うと転落の危険もあります。
可能ならばヘルメットも着用して万が一に備えましょう。

乾かして完成

補修材でひび割れを覆ったら、余分な補修材をへらなどで取り除いてならして見た目を整えます。
そして、完全に乾かしましょう。

補修材と外壁の色が違って気になる場合は、完全に乾かしてから塗装を行います。
乾燥が不十分だと早期剝離する可能性もあるため、湿度が高い時期に補修を行う場合は注意してください。

最低限、補修材の説明書に書いている期間は上から塗装をせずに放っておきましょう。

業者に修理依頼が必要なひび割れとは?

外壁塗装やリフォームなどを行う業者に修理を依頼する必要があるひび割れは、以下のようなものです。

・幅0.3mmを超えるひび割れ
・多量のひび割れ
・ひび割れの周囲にサビが発生している

幅0.3mmを超えるひび割れは、塗装部分だけでなく外壁にまで達している場合もあります。
また、幅0.3mm以下の小さなひび割れでも多量に発生している場合は、外壁塗装のやり直しが必要なケースも多いでしょう。

ひび割れの周囲にサビが発生しているケースでは、壁の中に入っている鉄芯がサビている可能性もあります。
放置していると外壁そのものの寿命が短くなったり壁からの雨漏りの原因となったりするため、早めの対処が必要です。

外壁塗装とひびの修理は一緒に依頼できる

経年劣化によってひび割れが発生した場合、外壁塗装も同様に劣化している場合があります。
このようなケースは、外壁塗装とひび割れの修理を同時に依頼できます。

外壁塗装の前にひび割れを補修して、そのうえから外壁塗装を行えば補修跡も隠れて目立ちません。

また、外壁塗装を行う業者の多くが外壁修理も請け負っているので、外壁塗装の見積もりに来てもらったときに、外壁修理を進められる場合もあります。

別途に依頼するよりまとめて依頼したほうが、トータルの修理費を抑えられるので検討してみてください。

外壁のひびを放置しておく危険性

外壁のひびを放置しておくとそこから雨水が浸入して腐食やカビ、サビの原因になります。
ひびから入り込む雨水の量はわずかですが、長期間雨水が入り込めば広範囲に被害が及ぶこともあるでしょう。

日本の家は木材が多く使われているため、水に弱い傾向です。
そのため、日々を放置しておくと家そのものの寿命が短くなる恐れがあります。
外壁にひびが発生したら、早めに対処しましょう。

まとめ

本記事では、外壁にひび割れが発生する理由や修理方法などを紹介しました。
外壁のひび割れは、新築の家でも発生する可能性があります。
ひび割れが発生したからといって、すぐに家に悪影響が出るとは限りません。

しかし、大きなひびや多量のひびを放置しておくと家そのものの寿命が縮むおそれもあるでしょう。
ひびが気になる場合は、早めに専門業者に検査をしてもらって補修を検討してください。