コラム
外壁塗装はどれくらいの頻度で行うべき?耐用年数や費用等について
2023年03月07日
建物の築年数が経過していくと、外壁の色褪せや老朽化が目立つようになります。見栄えや耐久性を維持するためにも、外壁塗装が必要です。
しかし建物がどれくらいの年数になったら外壁塗装を行った方が良いか分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では外壁塗装するタイミングと施工時のチェックポイント、お手入れ方法を紹介します。
外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。
外壁塗装の耐用年数とは?定期的なメンテナンスの重要性について
外壁塗装には耐用年数が決められています。耐用年数とは対象資産を使用できる「期間」を指します。本来耐用年数は会計上の経費項目に使われることが多いですが、使用可能期間の目安に設定されることもあります。外壁塗装の場合、耐用年数は塗料の種類によって以下の表の通り異なります。
塗料の種類 | 耐用年数 |
アクリル系塗料 | 5~7年 |
ウレタン系塗料 | 8~10年 |
シリコン系塗料 | 10~13年 |
ラジカル系塗料 | 13~16年 |
光触媒塗料 | 15~20年 |
フッ素系塗料 | 15~20年 |
無機塗料 | 20~25年 |
アクリル系塗料の場合、耐用年数は5年〜7年と短いですが、無機塗料となると20年〜25年も期間が長くなります。もちろん耐用年数は一つの目安であり、上記の期間より長く使用できることもあれば、短い場合もあります。定期的なメンテナンスをしっかり行えば、長持ちするため、外壁塗装をする必要もなくなるでしょう。
外壁塗装の頻度はどのように決めれば良い?施工を考える際のチェックポイント
外壁塗装をするタイミングの目安として耐用年数を紹介しましたが、実際は外壁の具合を見て塗装するべきか判断した方が良いです。ここでは塗装を行った方が良い外壁の状態について紹介します。
チョーキング現象が発生した
チョーキング現象とは、外壁を触り白い粉のようなものが手につく現象のことを指します。塗料が剥がれてきたことを意味するため、外壁塗装をする一つのタイミングです。塗料が剥がれると、外壁が保護できなくなり、カビやコケなどの発生原因にもつながります。新築住宅からおおむね5年〜8年前後で発生することが多いですが、近年の外壁材の性能は優れているため、自宅の外壁を一度触って確認してみましょう。
クラックが発生した
外壁にひび割れ(クラック)が確認できた際は、外壁塗装のタイミングの一つです。クラックをそのままにしてしまうと、雨などが外壁材の中に入ってしまい、建物の劣化につながります。さらに建物の構造までにも影響を及ぼす可能性があるため、即座に塗装した方が良いでしょう。また目視では確認できないクラックも多いため、塗装会社などの専門家に見てもらうことをおすすめします。
コーキングが収縮してきた
外壁と外壁を繋ぐゴムのようなコーキングが収縮してきたタイミングは、外壁塗装を検討してもよいです。コーキングは外壁同士をつなげるためだけでなく、隙間から雨水が入らない防水機能も持ち合わせています。コーキングが収縮すると、雨漏りの原因にもつながりかねません。さらに藻やカビの発生にもつながりかねないため、自宅のコーキングを確認して外壁塗装を検討してみましょう。
変色や剥がれ
外壁が色あせしてきたタイミングやカビや藻によって緑色になったタイミング、外壁が剥がれてきた時は塗装工事を検討しましょう。既に外壁塗料が機能していない証拠です。機能しない外壁は建物にも影響を与え、私生活にも支障をきたすことにもなりかねません。外壁の色や剥がれから判断して工事を依頼してみましょう。
外壁塗装を長持ちさせるためのお手入れ・メンテナンス方法
外壁塗装を長持ちさせるためには、定期的な清掃が必要です。外壁塗装を行ったとしても、雨ざらしになる外壁には汚れが溜まります。汚れが塗料に付着すると、防水性能や耐久性能の低下にもつながることから、高圧洗浄などを使って水洗いをした方が良いです。ただし2階などの外壁にはうまく届かない場合もあります。梯子を使って清掃するご家庭も多いですが、万が一のことを考えると非常に危険です。2階部分は外壁塗装会社などの専門家に任せるようにして、自分の目の届く距離だけを清掃しましょう。
まとめ
外壁塗装のタイミングは耐用年数から考慮することも可能ですが、実際の状況から判断することが好ましいです。チョーキング現象やクラック、変色などが発生した場合は、外壁塗装をするタイミングです。とはいえ、実際専門家でなければ適切な判断ができない場合もあります。そのため塗装会社に一度確認してもらい、判断を仰いでもよいでしょう。また塗装したからと安心するのではなく、定期的な清掃を行うことを心がけるようにしましょう。