コラム

浴槽の材質は何がある?4種類それぞれのメリット・デメリットを解説

2023年03月17日

「浴槽の材質はどんなものがある?」

「各材質の良い点悪い点は?」

「バスタブを選ぶコツを教えてほしい!」

 

リフォームや注文住宅購入検討の方にとって、浴槽やバスタブはこだわりたいポイントでしょう。とはいえ各素材にどんな違いがあるのか分からない方も多いはず。そこで今回は浴槽・バスタブの材質の種類や各メリットについて解説します。

ぜひ本記事を読み、浴槽選びの参考にしてみてください。

 

浴槽の材質は何がある?4種類それぞれのメリット・デメリットを解説

 

浴槽・バスタブの材質の種類

お風呂で最も面積のウェイトを占めるのが浴槽やバスタブです。

浴室に入った瞬間、まず目に入るのは浴槽でしょう。

浴槽は見た目上それほど違いはありませんが、実は材質に大きな違いがあります。

 

一般的な住居で利用される材質は主にFRP・鋳物(ホーロー)・アクリル・セラミックの4つです。

利用率が高い一般的なFRPから、高級感あふれるセラミックまで。

浴槽に触れた感覚も違えば、耐久性や価格も異なるのです。

 

最近はお風呂に注目する方も増え、物件購入や賃貸選びでは重要なポイントとなります。

万が一「今後家を売りたい」「将来は賃貸に出すかもしれない」などと考えている方は、材質にもこだわっていきたいところです。

 

浴槽・バスタブの材質のメリット・デメリット

浴槽・バスタブには主に4つのタイプがあり、それぞれメリットやデメリットがあります。

後述する各特徴を押さえ、比較検討の参考にしていきましょう。

 

FRP浴槽のメリット・デメリット

FRP浴槽は最も多くの家庭で採用されている浴槽です。

商品カタログやパンフレットで多くのページを占めるのが、FRP浴槽と言っても過言ではありません。

FRPはFiber Reinforced Plastics(ガラス繊維強化プラスチック)の略語で、シンプルで軽い素材を使っているのが特徴。

 

その大きなメリットは購入ハードルの低さとバランスの良さがあげられます。

平均10万円前後で購入できる手頃な価格ながら、耐久性や保温性が優れているのです。

カラーバリエーションが豊富な点も魅力的。

デメリットは汚れが目立ちやすい点でしょう。

最近ではコーティング加工されている素材も多いため、そのような素材を選ぶと手入れの手間も省けるはずです。

 

鋳物(ホーロー)浴槽のメリット・デメリット

ホーロー浴槽は表面がガラス素材でコーティングされた浴槽です。

大手バスメーカータカラスタンダードでの採用が目立つバスタブとなります。

つややかな表面が特徴の素材であり、何よりも手入れが簡単なのは大きなメリットでしょう。

ガラス質であるため表面に凹凸がほぼありません。

ゆえに汚れが目立ちにくく、ひとふきで浴槽の洗浄が終わってしまう場合もあるほど。

 

その反面、価格が高価な点や重さがある点は念頭に置いておきましょう。

重量の関係から2階には設置できない可能性もあります。

 

アクリル浴槽のメリット・デメリット

アクリル浴槽はアクリル人工大理石の素材を使用した浴槽です。

前述したホーローと比較されるケースが多く、両者見た目が似ている点も特徴的。

高貴な見栄えに、入浴する方の心をくすぐる光沢感が魅力的でしょう。

ホーローよりも衝撃に強く、耐久性に優れています。

屋外の浴槽にも用いられている事実からも、耐久性の高さは他の素材よりも群を抜いているのです。

一方、ホーローと同様、価格は高めに設定されている点は頭に入れておかなければいけません。

 

セラミック浴槽のメリット・デメリット

採用する家庭は珍しくなりましたが、セラミック浴槽も人気素材のひとつです。

セラミックは陶器や磁器で使われる素材であるため、耐熱性に優れているのが大きなメリットでしょう。

ホーローやアクリルに劣らない見た目の美しさにも定評があります。

その反面、硬い割にはもろい傾向があるのも事実。

最近ではそんなデメリットを補うため、コート剤を塗り込んでいます。

 

自分に合った浴槽・バスタブを選ぶコツ

自分に合った浴槽を選ぶには、目的を明確にするのがポイントです。

例えば「肌触りがなめらかで保温機能が高い浴槽を求めている」方はホーローがおすすめと言えます。

「見栄えや質は標準でいいからとにかく安さにこだわりたい」と希望の人にはFRP浴槽が推奨です。

本来の目的と違った浴槽を選んでしまうと後悔の原因にもつながるため、まずはテーマの明確化を図っていきましょう。

 

まとめ

浴槽の材質はFRP・鋳物(ホーロー)・アクリル・セラミックの4つです。

それぞれにメリット・デメリットがあり、特徴はいずれも異なります。

一般的にはFRPを選択する方が多いものの「耐久性がより優れているものがほしい」「保温性がさらに高いバスタブを設置したい」と希望の方は、プラスチック以外の材質もおすすめです。

この機会に各特徴を把握し、目的に合った浴槽を選びましょう。