コラム

外壁にコケが生える原因を徹底解説!状態に合わせて対処法を選ぼう

2023年06月16日

「外壁にコケが生える原因が知りたい」
「綺麗に除去する方法が知りたい」
外壁のコケは外観を損なうため、なんとか除去したいと考える方が多いでしょう。
コケが生える原因を知れば、繁殖も抑えられます。

今回の記事では、外壁にコケが生える原因を詳しく解説します。
対処方法についても説明しますので、コケで悩まれている方はぜひ参考にしてください。

外壁にコケが生える原因を徹底解説!状態に合わせて対処法を選ぼう

外壁にコケが生える主な原因は湿気

外壁にコケが生える主な原因は、湿気が溜まりやすい環境です。
コケはじめじめとした場所を好むため、湿度が高い場所で繁殖しやすくなります。

しかし、湿気が多くても塗装をしっかりとしていればコケは繁殖しづらいです。
塗装が劣化しているとコケが生えやすくなるため、広範囲に厚く生えている場合は湿気以外の原因を考えてみましょう。

ほかにも、建物の構造的に外壁材の内側で結露が起こっている場合も、コケが生える原因となります。

外壁にコケが生えやすい環境3選

外壁にコケが生えやすい環境は、次のような特徴があります。

1.水辺が近い
2.周囲に自然が多い
3.外壁に凹凸が多い

それぞれどういった要因がコケの発生に関係するか、詳しく解説します。

1.水辺が近い

家の近くに海や川、池があるなど、水辺に近い環境は湿気がこもりやすくなります。
加えて、風通しや日当たりが悪いと、さらに湿気がこもってコケの生えやすい環境になります。

2.周囲に自然が多い

コケは胞子によって繁殖します。
自然が近い環境ほど胞子も増えるため、森や山が近い地域ほどコケが生えやすくなります。
都会でも、大きな公園の近くは自然が多い環境といえるでしょう。

3.外壁に凹凸が多い

外壁の素材やデザインによって凹凸が増えると、そこに水分が溜まりやすくなります。
結果、長時間外壁が湿っている状態となり、コケが繁殖しやすくなります。

コケが生えやすい素材は、モルタル外壁やサイディングなどです。
そのほかにもリシン吹付仕上げ、スタッコ仕上げ、タイル柄なども微かな凹凸が見られるため、コケが生えやすくなります。

反対に、金属系サイディング、トタンといった表面がフラットな外壁は、コケが生えにくいといわれます。

外壁に生えたコケを放置すると二次被害の原因に

外壁のコケを放置すると、二次被害が発生する可能性もあります。
以下のような点が二次被害として考えられます。

・壁が脆くなる
・人の体に影響する可能性がある

どのような危険性があるか、詳しく解説します。

壁が脆くなる

コケが生えた状態が続くと外壁の塗膜はコケで覆われ常に湿った状態となり、結果として塗膜の撥水性などが損なわれ、外壁の内側に湿気が入る原因につながります。

湿気が入れば、外壁そのものも劣化します。
外壁材のひび割れや欠けといった大きな問題につながるかもしれません。
外壁の劣化は塗装では解決できないため、張替えが必要になります。

人の体に影響する可能性がある

コケが生えやすい環境は、カビが発生する可能性も高くなります。
薄いコケだと思っていた外壁の変色が、実はカビだったケースも少なくありません。

外壁のカビは、喘息、アトピー、アレルギー性鼻炎などの原因になるといわれています。
早めに対処したほうがよいでしょう。

外壁に生えたコケの対処法

外壁にコケが生えた場合、自分で除去するか、業者に依頼するのかが主な対処法です。
コケの生え方や外壁の状態によっては、専門知識をもつ業者へ依頼するほうが確実です。
自分で対処できるケースと、業者に依頼するケースについてそれぞれ解説します。

自分で対処できるケース|コケが薄い・位置が低い

コケが薄く、生えている位置が低い場合は、自分で対処できるケースが多いです。
自分で対処すれば費用を安く抑えられるメリットがあります。
しかし、不慣れな作業で外壁を傷つけ、劣化させてしまう危険もあるので注意しましょう。

外壁の塗装が剥がれてしまうと、新たに補修費用もかかります。
日ごろDIYなどをせず、除去作業に不安を感じる方は業者へ依頼したほうが安全でしょう。

薄いコケを除去するには、重曹や洗剤を使用します。
周囲にコケ以外の草木があると、枯れてしまうかもしれません。
使用には周囲への注意が必要です。

ほかに、家庭用高圧洗浄機を使用する方法もあります。
周囲へ影響はありませんが、外壁材の種類によっては、水圧で傷んでしまうかもしれません。

業者に依頼するケース|範囲が広い・位置が高い

コケが広範囲に生えている場合、塗膜の性能が落ちている可能性もあります。
また、コケが分厚くなっている場合は、外壁材の内側まで湿気が入り込んでいる可能性も考えられます。

こうした場合、表面的なコケを除去しても根本的な解決にはなりません。
専門技術をもつ業者へ依頼し、状態に応じた処置をしてもらうとよいでしょう。
コケを除去したうえで、外壁の状態から必要な補修を判断してもらいます。

また、高所に生えたカビの場合も、無理に除去しようとすると危険です。
業者へ依頼するほうが無難でしょう。

業者に依頼した場合、高圧洗浄機を使った除去かバイオ洗浄が行われます。
湿気が多い環境である、外壁に凹凸が多いといったケースでは、効力の高いバイオ洗浄が向いています。

まとめ

湿気が多く、日当たりが悪い場所はコケが繁殖しやすくなります。
壁の前に物を置かない、こまめに掃除をするといった方法でも、予防は可能です。

コケ防止塗料の塗布も、コケの繁殖を抑える効果があります。
「防藻・防カビ塗料」は、塗料自体に殺菌効果があるため、コケの繁殖を抑えてくれます。
外壁塗装が劣化している場合、塗り直しも効果的です。

既に生えてるコケの除去だけでなく、予防も含めてしっかり対処したい場合は、専門業者へ依頼しましょう。
立地状況や外壁の状態に応じて、最適な方法を提案してくれます。