コラム
チョーキング現象とは? 見分け方や補修するタイミングを解説
2023年06月30日
外壁に触れたとき手に白い粉がついて困った経験はありませんか?
この白い粉が発生する現象をチョーキング現象と呼びます。
今回は、チョーキング現象が発生する原因と、放置するとどのようなリスクがあるのかを解説します。
チョーキング現象の見分け方と補修が必要なタイミングについても紹介しますので、最後までご覧ください。
チョーキング現象は外壁が劣化しはじめた状態
チョーキング現象は外壁に触れたり寄りかかったりしたときに、白い粉が付着する現象です。
外壁の劣化が始まった状態を指します。
雨水をはじく防水の役割を果たす外壁は、チョーキングが発生すると水はけが悪くなります。
チョーキングが発生した状態をそのまま放置すると、外壁がひび割れを起こし雨漏りの原因になってしまうのです。
チョーキング現象とは?
チョーキング現象は外壁塗装の劣化が始まった初期段階です。
この時点で補修すると費用も安く抑えられて最小限の補修で済みます。
チョーキング現象を放置すると劣化状態が進み、外壁自体の修理が必要になってしまうでしょう。
ここからは、外壁がチョーキング現象からどのように劣化が進んでいくのかを解説します。
チョーキング現象を見分ける方法も解説しますので、参考にしてください。
劣化の症状とは
外壁は長年使用すると劣化の症状が現れます。
外壁がどのように劣化していくのか症状の軽い順番から紹介します。
1.チョーキング現象 | 外壁に触れると白い粉が付着する |
2.エフロレッセンス現象 | モルタル仕上の亀裂などから水酸化カルシウムが溶け出す現象 |
3.カビや苔の発生 | 塗装の劣化に伴い湿気や不純物が付着し菌類が繁殖する |
4.塗装面のひび割れ | 塗料の劣化し撥水性がなくなったためにおこる |
5.塗装面の剥離 | 塗料の劣化や相性が合わない場合、剥離してしまう |
6.塗装の変色 | 塗料が変色し塗料が耐用年数を過ぎてしまう |
外壁が劣化している原因が塗装の変色までの段階であれば、外壁の塗装のみで修復可能です。
外壁塗装のみで対応可能な場合と対応不可な場合とは?
外壁の劣化を放置しつづけると塗装のみではなく、外壁そのものの修理になる場合もあります。
外壁そのものを修理しなければならない、劣化状態は次のとおりです。
コーキングの劣化 | 水の侵入を防ぐ・衝突を防ぐ役割を果たせない |
サイディングの反り・変形 | 反りや変形した隙間から雨水が侵入する |
外壁のひび割れ(大きなひび) | 建物の亀裂や雨漏りの原因になる |
コーキングやサイディングの劣化は、外壁そのものを修理する必要があります。
さらに室内が雨漏りした場合は、外壁以外にも修理する箇所が増えるため、より費用は高額になるでしょう。
見分ける方法とは
チョーキング現象を見分ける方法を紹介します。
まずチョーキング現象を確かめるには、太陽が当たりやすく外壁の劣化しやすい場所で行います。
日の当たりやすい場所で、外壁を触ったときに白い粉が手につくかどうかが判断基準です。
また、外壁が水に濡れたときにどのように変色するかもチェックしておきましょう。
中には外壁に触れたときに壁の色が退色してしまう場合もあります。
その際は外壁の塗り替えが必要です。
チョーキング現象の発生時期とは?
外壁にチョーキングが発生するのは、塗料の種類により異なりますが新築もしくはリフォームをしてから7年~15年後です。
それぞれの塗料のおおまかな耐用年数を紹介します。
外壁で使用している塗料の種類 | おおよその耐用年数 |
ウレタン塗料 | 6年~10年 |
シリコン塗料 | 8年~15年 |
ラジカル塗料 | 12年~15年 |
フッ素塗料 | 15年~20年 |
無機塗料 | 20年~22年 |
外壁に使用している塗料の種類により、おおよその耐用年数が理解できたでしょう。
ただ、これより短い年数ですでに外壁塗装をしている方もいます。
チョーキング現象の補修費用の相場とは?
チョーキング現象が発生したため補修を行うときの費用の相場を紹介します。
住宅の広さ | 費用相場 |
20坪 | 60~120万円 |
30坪 | 80~140万円 |
40坪 | 90~150万円 |
50坪 | 110~170万円 |
外壁塗装の補修については、補修する内容により費用も変わりますので、事前に見積りを取得しましょう。
チョーキング現象を予防する方法2つ
外壁の劣化を防ぎ、チョーキング現象を予防する方法を2つ挙げます。
・塗料を変更する
・劣化しづらい外壁の素材を使用する
チョーキングしづらい塗料や外壁素材を使用すると、外壁の劣化を遅らせられます。
その1:塗料を変更する
外壁の劣化を防ぐ塗料として挙げられるのは、ラジカル制御型塗料とフッ素樹脂塗料の2つです。
ラジカル制御型塗料は、チョーキング現象の原因となる活性酸素「ラジカル」の働きを抑えます。
塗料の耐用年数は、シリコン塗料と同様の8〜15年です。
フッ素塗料も耐用年数が長いため、外壁の劣化を抑えるのに適しています。
その2:劣化しづらい外壁の素材を使用する
外壁の劣化を防ぐには耐用年数の長い、劣化しづらい素材を使用するのも一つの手です。
耐用年数が長い素材は次のとおりです。
・タイル 25〜30年
・サイディング 15〜20年
耐用年数の長い素材と塗料を使用すると、外壁の劣化を遅らせられます。
まとめ
チョーキング現象がおこる原因や見分け方について解説しました。
外壁の経年劣化に伴い発生するチョーキング現象は、補修が必要なサインです。
そのまま放置してしまうと、外壁の修理費用が増えてしまいます。
チョーキング現象の見分け方を理解して、白い粉が手につくようになったら早めに補修しましょう。
チョーキング現象が発生してお困りの方は、当社でも外壁塗装を行っています。
ぜひ当社にご相談ください。