コラム
人気のアルミサイディング!特徴と施工時の注意点 おすすめ3選も!
2023年08月30日
外壁材として8割のシェアを占めるサイディング、その中で近年脚光を浴びているのがアルミサイディングです。
比較的高価な金属系サイディングの中でも高コストなのですが、軽量性・耐久性などさまざまなメリットから需要が増えています。
ここでは、アルミサイディングを他のサイディングと比較検証します。
施工時の注意点とおすすめ商品も紹介しているので、ぜひ、アルミサイディング導入の参考にしてください。
アルミサイディングの人気の秘密とは|他サイディングと比較
まずは、アルミサイディングと同じ金属サイディングのガルバリウム鋼板、サイディングの中で最も人気の高い窯業系サイディングと比較してみます。
サイディングの種類 | アルミサイディング | ガルバリウム鋼板 | 窯業系サイディング |
重さ | 軽い | やや軽い | 比較的重い |
耐用年数 | 40~50年 | 30年~ | 20年~ |
価格相場(1㎡) | 12,000円/㎡~ | 3,500円/㎡~ | 3,000~6,000円/㎡ |
あくまでも目安としての比較ですが、1㎡あたりの価格差が歴然としています。
反面、軽量で施工しやすく耐用年数も長いため、メンテナンス費用をかなり抑えられるでしょう。
外壁をアルミサイディングにした場合のメリット・デメリット
外壁をアルミサイディングにした場合、コスト面で躊躇しがちですが、それを補って余りあるメリットも多いことは確かです。
アルミサイディングのメリット・デメリットについて解説します。
メリット
外壁をアルミサイディングにした場合のメリットとして、以下のような点が挙げられます。
1.軽い
2.施工しやすい
3.耐震性が高い
4.錆びにくい
5.耐用年数が長い
6.メンテナンス費用が安い
軽さは扱いやすさ・施工しやすさにつながり、工期を短くし、メンテナンスも容易にします。
建物本体への負担が少なくなるため、耐震性も高まるでしょう。
ガルバリウム鋼板よりはるかに錆びにくく、耐用年数が長いためメンテナンス費用はかなり抑えられます。
窯業系サイディングのように10~15年周期での塗装の必要もありません。
デメリット
外壁をアルミサイディングにした場合のデメリットは以下です。
1.衝撃に弱く傷つきやすい
2.急な温度変化にも弱く変形する可能性がある
3.費用が高い
アルミサイディングは表面が比較的柔らかいため、衝撃でへこんだり、小石や砂がこすれるとすぐに傷がついたりします。
また、寒暖差や急な温度変化に弱く、変形する可能性も否定できません。
延べ床30坪の住宅外壁を、最も安価なサイディングでリフォームした場合の費用が130万円前後に対し、アルミサイディングの場合、200万円~と高い点もデメリットです。
アルミサイディング施工時の注意点
費用面のデメリットが際立ちますが、耐久性が高くメンテナンス費用が抑えられるため、トータルでのコストパフォーマンスはかなり高いでしょう。
そのためには初期段階でしっかりと施工する必要があります。
適切な施工・業者選びの注意点について解説します。
工法の注意点|カバー工法と貼り替え工法
アルミサイディングを、外壁リフォームの代表的な工法であるカバー工法と重ね貼り工法で比較します。
工法 | カバー工法 | 貼り替え工法 |
特徴 | 既存外壁に重ね貼りする | 既存外壁を撤去し、貼り替える |
メリット | 工期が短く低コスト
耐熱性や防音性が強化される |
耐震性を維持できる
細部までメンテナンスができる リフォーム後の耐用年数がわかりやすい |
デメリット | 既存外壁の劣化状況に左右される
外壁重量が増し、耐震性が低下する可能性 外壁の厚みが増し、生活空間が狭まる |
工期が長く高コスト
廃材の処分費用もかかる |
カバー工法の場合、低コストの反面、外壁重量が増し耐震性が低下する可能性があります。
しかしながら、比較的軽量の金属サイディングの中でも特別軽いのがアルミサイディングです。
耐震性へのさしたる影響はないといわれています。
業者選びの注意点
アルミサイディングは、数あるサイディングの中でも施工の難しい部類に入ります。
業者選びには慎重に慎重を期しましょう。
以下に業者選びの注意点を列記しました。
1.板金専門の板金工のいる業者を選ぶ
2.自社施工する業者を選ぶ
3.施工実績の豊富な業者を選ぶ
4.複数の業者に見積もりをもらう
金属の扱いには技術を要します。
経験豊富な業者に依頼するのが一番です。
目安は施工実績1,000件以上です。
板金専門の業者は少ないのですが、相見積もりは欠かせません。
アルミサイディング主要3社|おすすめ3選
アルミサイディングの種類は多数ありますが、ここでは主要3社の代表的な商品を紹介します。
1.アルカベール|YKK AP
2.金属Danサイディング|旭トステム外装
3.ラピスV5 AL|東邦シートフレーム
業者との打ち合わせの参考にしていただければ幸いです。
バリエーション豊富なアルカベール|YKK AP
アルミといえばすぐに名前の浮かぶYKK、アルミサイディングに関しても高い知名度でシェアを保っています。
看板商品のアルカベールは数あるアルミサイディングの中でも最軽量です。
耐久性対候性に優れ、しかもフルカラーのインクジェット塗装で色柄の選択肢も多いなど、さまざまなニーズに応えられる商品です。
落ち着いた雰囲気の金属Danサイディング|旭トステム外装
旭トステム外装はLIXILグループの屋根・外壁材専門メーカーとして堅実な実績を上げています。
アルミサイディングの代表的な商品は金属Danサイディング、金属でありながらレンガ調・石積み調などの落ち着いた色調が特徴です。
軽さと断熱性には定評があり、フッ素コート仕上げで耐久性も抜群です。
温かみのあるラピスV5 AL|東邦シートフレーム
金属サイディング全般を取り扱う東邦シートフレーム、人気の高いアルミサイディングの中でもV5 ALは群を抜いています。
表裏5層にもなる多重塗装は耐久性・対候性に優れ、塗膜10年保証がつくほどです。
金属らしからぬ温かみのあるタイル調の風合いが人気を集めています。
まとめ
高コストでありながら人気のアルミサイディング、その理由は十分おわかりいただけたことでしょう。
初期導入費用とメンテナンス費用とのバランスは大切です。
アルミサイディングの軽さと耐用年数の長さは他の素材の追随を許しません。
色彩バリエーションの少なさが懸念されていますが、組み合わせの工夫により多彩さを演出できます。
今後増えていく可能性もあるでしょう。
飲料缶がスチールからアルミに変わったように、今後の外壁材はアルミサイディングが主流となる可能性は十分にあります。