コラム
自分で階段の手すりを取り付ける!費用相場や安全な手順を丁寧に解説
2025年11月12日
階段に手すりを『自分で取り付け』ることで、安全性を確保しつつ、業者依頼分のコスト削減が期待できます。
しかし「本当に自力でできるの?」「費用や工程がわからない」という不安もありますよね。
この記事では『階段 手すり 自分 で 取り付け』をテーマに、『DIYでの費用目安』『必要な工具と手順』『安全に進めるポイント』『利用できる助成制度』を順を追って詳しく解説します。
自宅の安全改善を、自分の手でスマートに進めるためのヒントをお届けします。

自分で取り付ける階段手すりの基礎知識と費用感
まずは『DIYで手すりを取り付ける前に知っておきたい基本』と『費用相場』を押さえましょう。
DIYと業者依頼、それぞれの費用相場
DIYで階段手すりを取り付ける場合、材料費や工具費のみで済むため費用は抑えられます。
一方、業者に依頼すると、直階段で約7〜15万円、L字・U字形状では9〜15万円が相場です 。
より小規模な部分施工では、1階分で2.6〜4万円という事例もあります。
つまり、自分で取り付けに挑戦すれば大幅なコストカットが可能ですが、正しい設置と安全性の確保が欠かせません。
DIYで安全かつ確実に設置するための前提条件
DIYで安全な設置を行うには、まず壁の強度をチェックすることが重要です。
手すりは壁の下地(間柱)にしっかり固定する必要があり、下地探しの工具などで場所を確認することが基本です。
また、90〜100cmの高さが設置の目安とされ、安全な握り心地と適切な昇降サポートを両立させます。
さらに取り付ける範囲が広い階段では、間隔900㎜以内で中間ブラケットを追加して補強することも大切です 。
DIYで必要な工具と手順の流れ
DIYで手すり設置を行う場合、まずは間柱を探す下地探しツールを使用し、ブラケットを固定する場所を確認します 。
工具としては、ドリルまたはインパクトドライバー・ネジ・ブラケット・水平器などを準備し、適切な高さにマークをつけて位置を定めます 。
ブラケットをしっかり固定した後、手すり材(木材など)を取り付け、必要であれば継ぎ目を接着剤で固定し、滑らかに仕上げると安心です。
DIYで失敗しないための注意点と安全対策
DIYならではの自由度は魅力ですが、安全性を優先するための注意点も重要です。
壁の補強や下地なしの対応策
壁に下地がない場合、手すりを直接ネジ止めできず強度が不足するため、ベースプレートなどを利用して補強する必要があります。
また、手すり位置が建物構造上、安定しない場合には補強用板を壁に重ねて取り付けるなどの方法も検討しましょう。
肉厚な部材への設置や、間柱にしっかり固定することが、安全なDIY施工には欠かせません。
取り付け高さと長さの調整ポイント
適切な高さ(75〜85cmの目安)を保つこと。
階段よりやや長めの手すりを設置することで転落防止効果が高まります。
仕上がりと強度のバランス
DIYでは、仕上がりの美しさが業者に及ばないこともありますが、強度が確保できれば十分に機能します。
使うブラケットや木材素材を吟味し、安全性と見た目のバランスを意識しましょう。
特に飾り手すりタイプなど壁がない側への設置は、安定性の観点からも高コストになることがあるため注意が必要です。
DIYコストを抑える工夫と助成制度活用法
費用を削減しつつ、安全にDIYを進めるためのアイデアと制度の活用方法を紹介します。
材料費を抑える選び方のコツ
手すり材には木製のほかステンレス、プラスチックなどがあり、素材によって価格と耐久性が異なります。
DIY向けには比較的安価な木製パーツか、手に入りやすいアルミ・樹脂被覆タイプがおすすめです。
既製品の手すりセットを利用すれば、部材を個別に揃えるより手間もコストも抑えられます。
また、ホームセンターなどでの価格比較やセール活用も有効です。
介護保険や助成金を活用する方法
手すり取り付けは介護リフォームの一環として、介護保険の住宅改修費支給対象になることも。
条件を満たせば、費用の7〜9割(上限20万円)が支給される場合もあります。
また自治体によっては、高齢者向けの住宅改修に対する独自助成制度を設けているところもあります。
DIYする場合でも事前に制度を確認し、条件に合えば助成申請を検討しましょう。
階段手すりを自分で取り付ける具体的な手順
実際に自分で手すりを取り付ける場合の流れを、わかりやすく整理します。
設置前の準備と位置決め
DIYでの施工は、準備と位置決めが仕上がりを左右します。
まずは階段の上端と下端を基準に、床から75〜85cmの高さを目安に線を引きます。
水平器を使いながら印をつけることで、真っ直ぐで安定したラインを確保できます。
さらに、壁の下地を探す道具を使って間柱の位置を確認し、ブラケットの取り付けポイントを決定します。
この段階で必要工具(ドリル・ビス・ブラケット・手すり材・接着剤など)をそろえておくと、スムーズに作業が進みます。
位置決めの失敗を防ぐコツ
一度下穴を開けると修正が難しいため、仮置きでブラケットと手すりを当て、位置や高さを確認してから固定作業に進むと安心です。
ブラケット取り付けと手すり材の固定
位置が決まったら、下地に向かってブラケットをネジでしっかりと固定します。
この際、電動ドリルやインパクトドライバーを使用すると効率的です。
ブラケットを一定間隔(90cm以内)で配置し、階段全体をしっかり支える構造にします。
次に手すり材をブラケットに取り付け、必要に応じて継ぎ目を補強板や接着剤で補強し、滑らかに仕上げます。
固定後は強度を確認するため、体重をかけて揺れや緩みがないか必ずチェックしてください。
強度確認の方法
実際に体重をかけ、上下・左右に揺らしても動かないことを確認します。
特にブラケット部分に緩みがないかを重点的にチェックしましょう。
仕上げと安全確認
最後に、手すり全体の仕上がりを確認します。
手触りをよくするため、角や継ぎ目部分にヤスリをかけ、必要ならニスや塗装を行うと見た目も耐久性も向上します。
さらに、階段の上下端に『手すりの始点と終点をやや延長する』ことで、握りやすさと安全性を強化できます。
施工後は家族に実際に使用してもらい、安心感を確認するのがおすすめです。
これらを丁寧に行うことで、DIYでも業者施工に近い仕上がりを実現できます。
まとめ
階段の手すりを自分で取り付けることは、費用削減と住まいの安全性向上の両立につながります。
DIYなら材料費と工具代のみで済む一方、業者依頼では数万円から十数万円が必要になるケースが一般的です。
ただし、壁の下地の有無や取り付け位置の正確さ、ブラケットの固定強度など、安全面で見逃せない要素があります。
施工の際は『正しい高さ設定』『補強材の活用』『仕上げの確認』を徹底することが大切です。
また、介護保険や自治体の助成制度を利用できる場合もあり、費用をさらに抑えることも可能です。
DIYに挑戦する方は、無理のない範囲で行い、少しでも不安があれば業者に相談するのも安心です。
自分で取り付ける達成感を楽しみつつ、安全で快適な住環境を整えていきましょう。



