コラム

インフラ工事とは?事業内容や種類と仕事の特徴について徹底解説

2023年12月13日

インフラは生活を支える基盤で重要な役割を担います。
インフラ工事は、電気やガス、水道など日常生活を維持するために欠かせません。

本記事では、インフラ工事にはどのような種類があるのかや工事内容について解説します。
インフラ工事の現状や今後の課題・動向についても解説します。

生活に欠かせないインフラについて、仕事内容に興味のある方はぜひご覧ください。

インフラ工事とは?事業内容や種類と仕事の特徴について徹底解説

インフラとは日常生活に不可欠なもの

インフラとは、インフラストラクチャー(Infrastructure)の略で、人々の生活を支える基盤です。
電気・ガス・水道・通信網・鉄道・道路、公共施設など、いずれにおいても日常生活には欠かせません。
インフラ工事とは、それぞれ故障した箇所の修復や新設工事が該当します。

インフラ工事の種類と特徴を3つに分けて解説

続いて、インフラ工事の種類や特徴を3つに分けて解説します。

・電気・水道・ガス
・鉄道・道路
・通信

インフラ工事の専門的な知識や資格についても解説するので、一つずつ見ていきましょう。

①電気・水道・ガス

インフラのなかでも電気や水道・ガスは日常生活に欠かせない重要なものです。
それぞれのインフラ工事の内容は次のとおりです。

インフラ 工事の種類
電気 ・外線工事

・内線工事

水道 ・上水道工事

・下水道工事

・水道管の入れ替え

ガス ・ガス管、栓、メーターの設置

・ガスの切り替え

・ガス給湯器の設置

電気工事の外線工事と内線工事の内容は次のとおりです。

・外線工事:電柱や電線の新設や補修、変圧器に関するもの
・内線工事:室内のコンセントやスイッチの設置や補修

電気関連の工事をするには第一種・第二種電気工事士や認定電気工事従事者などの専門資格が必要な場合もあります。

水道工事では、日常生活や農業・工業でも活用するため生活に欠かせない水資源を整備するために必要不可欠です。
また、老朽化の進んだ水道管の耐震化や入れ替え工事も必要です。

ガス工事は、ガスを使用できるようにするだけでなく、プロパンガスと都市ガスの切り替えなども行います。
工事の実施場所によって、簡易内管施工士、ガス主任技術者などの専門資格が必要な場合が多いのも特徴です。
ガス給湯器などの設置には電気系の資格が必要な場合もあります。

②鉄道・道路

道路や鉄道は、日常生活での利用頻度の高いインフラです。

鉄道に関連するインフラ工事は、線路やトンネル、駅などの建造物の新設や補修、改良
があります。
工事をするには、1級・2級土木施工管理技士や電気主任技術者などの資格が必要です。

道路工事は、道路の新設や修繕、道路標識やガードレールを新設・交換などの道路工事全般に及びます。
ほかにも段差をなくすバリアフリー化や点字ブロックの設置なども重要です。

道路工事の際、ロードローラーを使用する場合は、締固め用建設機械運転特別教育を受ける必要があります。
鉄道や道路の工事は、日中は走行中のため工事は夜間に行われるのも特徴の一つです。

③通信

通信も日常生活に欠かせないインフラの一つです。
スマートフォンの普及にともない、通信速度やつながりやすさと対応可能なエリアの拡大が求められています。

携帯基地局工事や光ファイバー設備の新設・補修、企業通信の社内外ネットワーク工事などが該当します。
企業にとっても必要不可欠なインフラといえるでしょう。

通信工事の施工では電気通信工事施工管理技士の資格が役立つでしょう。

インフラ工事 | 今後の課題と動向

インフラ工事は、需要に応じて工事が追いついていないのが現状です。
現在のインフラ工事の状況と今後の動向や課題について解説します。

・設備の老朽化や人材不足が課題
・ICTやAIなどの最新技術やSDGsの達成が求められる

インフラ工事における人材不足などの課題や今後の動向を見ていきましょう。

①設備の老朽化や人材不足が課題

国土交通省が発表しているデータによると、インフラ工事に携わる建設業の就業者数は年々減少しています。
インフラ設備は、1960年頃に建てられたものが多く、耐用年数50年を超えるものの割合が増えています。

そのためインフラ工事の需要は今後も増え続けるでしょう。
しかし、建設業の就業者は55歳以上の割合が約4割と高水準で、技術承継が課題です。

専門技術も必要な工事も多く、人材も不足しているため需要と供給のバランスが取れない状況が続いています。

②ICTやAIなどの最新技術やSDGsの達成が求められる

インフラ工事は携わる人材が不足しているため、需要に対し供給が追いついていないのが現状です。
国土交通省はインフラ工事で取り組むべき課題として、最新技術の活用を推進しています。

建設業などではICTやAIなど最新技術の導入を進めていく動きも顕著です。
ドローンや三次元データ設計などの建設機器の活用も実用化されています。

また、必要なインフラ設備を維持し、持続可能な地域づくりの創造が求められています。
今後、SDGsへの取り組みも強化されるでしょう。

まとめ

インフラ工事の種類や今後の課題と動向を解説しました。
インフラは電気やガス、水道など日常の生活に欠かせません。
高度成長時期に作られたものは老朽化が進み、耐用年数の限界に達しています。

また人口減少による人材不足も続いており、AIやICTなどの最新技術を活用するなど課題解決が求められています。
このように生活に欠かせないインフラ工事に興味のある方は、ぜひ気軽に連絡してください。